2014年9月の活動index
- 9月21日
- 千代川地区市政・県政報告会(千代川地域を考える会)
- 9月20日
- 大宝地区市政・県政報告会
- 9月12日
- 『江』地区市政・県政報告会
千代川地区市政・県政報告会(千代川地域を考える会)
前日の土曜日に続いて、今日は、「千代川地区」で市政・県政報告会を「千代川地域を考える会」として開催しました。場所は、千代川公民館で日曜日の夜七時からの開催にもかかわらず、会場満員の盛況でした。
「市政・県政報告会」ということで、まず市政報告会を行いました。本地区は、6人の市議会議員を輩出しておりますので、その市議会議員と、同じく同地区出身の稲葉市長も出席されました。
冒頭、稲葉市長のご挨拶では、「人口減少・高齢化」問題に対処すべく「公共インフラ整備」を基調にして、若い人も高齢者も「住んでいて、なんとなく楽しい」と感じられるような、そんな街づくりを、市民の民さんと一緒になって進めて行きたい。そうした事業には、県や国の協力が不可欠だが、飯塚県議会議長が、スピード感のある対応をしてくれるので力強く感じている。今後とも、2人でタッグを組んで進んで行きたい、とのお言葉を頂戴しました。
市議会議員が6名もいらっしゃるので、今回は、各議員からも市政についての報告をしていただきました。「旧蚕飼小学校の跡地問題」「議会改革」「子育て問題」「道路インフラ整備」など、各議員からの報告がありましたが、なかでも「議会報告会に多くの人に参加して欲しい」ので、「行政の反問権」「質問回数の変更」「ペーパレスの採用」などを通して、傍聴人が押し寄せるような魅力的な議会運営を目指したい、との報告には、私も大変、注目しました。
さて、私の番です。稲葉市長や各下妻市議会議員方々のお話をうかがっておりましたので、まず、二元代表制について少しお話をさせていただきました。執行部が提案した内容を吟味するだけの議会にとどまらず、自らの提案で条例を制定するような自主性も必要だ、私も県の議会で実行している、というお話です。「良いはよい」「悪いはわるい」の考え方で、両者が切磋琢磨することによって県民、市民の生活は向上する、と私は考えておりますので、そういう事をお話しました。
稲葉市長のお話にもありましたが、市民も、議会も、市役所も、みんなが一緒になって意見を出し合い、話し合いをすることの大事さ、必要性を強調したかったのです。
さて、毎回、開催する地域は違いましても、お話しする内容は、そんなに違いません。今回も、「茨城県の決算内容」「魅力度向上には、”おもてなし”の心と、自身の地域認識が不可欠」「企業誘致と雇用」「災害・犯罪・緊急医療への安心・安全対策」「農業問題」などについて、いろいろ例を挙げながらご説明をさせていただきました。
やはり、そうしたお話の中の基調は「人口減少・高齢化」問題です。このままにしておくと、下妻市も人口減少は免れないのです。若い人が職を求めて都市部に移動することにより、人口が減少し、高齢化が進み、その結果、地方自治体が「消滅する」というシナリオなのですが、統計的にも説得力があると思います。
既にその対策は始まっていて、具体的には、「保育所・幼稚園」の整備による若いお母さん方への援助、道路インフラの整備、企業誘致で市外・市内労働人口の定着などなのですが、将来を見据えた根本的な対策が必要だと考えております。
その対策は、「東京直結鉄道」です。もう、何度もお話をしているのですが、下妻市から都市部まで一時間程度で直行できたなら、と考えてみていただきたいのです。常総線の「普通」で、守谷駅に行くような感覚で都市部まで行けたらどうでしょう。こう言ってはナンですが、あの「都市部」は、働く場所と割り切って、住む場所は、空気も綺麗、食べるものも新鮮で安い、騒音も少ない県西地区で、と考えていただけるのではないでしょうか。
「都市部に職があるなら、都市部と地方を時間的に短絡してしまおう」という戦略なのです。
それに戦術的に言えば、「国土強靭化法」と言うものができました。東京都に何か災害があった時、たった五十キロ程度しか離れていないこの県西地区は、「食料基地・防災基地」として最高の場所だと思えるのです。
ただし、その活用のためには、どうしても「東京直結鉄道」が必要なのです。
ただ、厳しい財政事情の中ですから、おいそれと国も許可してくれるはずもなく、これも地域の皆さんの熱烈な支援がないと実現は難しいのです。その時が来たら、皆様の応援をお願いすることになります。
他にもいろいろお話したいことはあったのですが、ここまでで、大分、時間を使ってしまいましたので、「質疑応答」に移ることにしました。
時間の関係で、三人までの質問にさせていただいたのですが、下妻市からつくば市に行く道路整備の問題、誘致企業への就職は、「正規採用」として欲しいとの要望、旧蚕飼小学校跡地を「子育て・高齢者」問題対策の施設にとのご提案をいただきました。
今回、たくさんの支持者が参加して下さいました。
同地区の市議会議員の方々からも、「こんなにたくさんの聴衆の前でお話ができるので、張り切っている」との意見も出ました。しかし、終わってみると、もっと開始時間を早くして、さらに多くの方々のご意見に接したかった、の反省があります。
支持者の中からも「数人ではなくて、もっとたくさんの人の意見を聞いて欲しい」とのご意見が出ました。
それだけ、みなさんが真剣に聴いて下さったのだと思うと申し訳なく、次回は、もっと、皆さんのご意見をお聞きできるようにしようと思いました。
昨日、今日と、連続した報告会の開催でしたが、やはり、「政治は生活だ」のとおり、市民の皆様とは、こうやって連携していかなければと、改めて考えさせられた二日間でした。
大宝地区市政・県政報告会
この日は、「大宝地区」の公民館で市政・県政報告会を開催しました。
「大宝地区」というのは、地図でお示しする「赤」印の周辺なのですが、「大宝」「北大宝」「下木戸」など広範囲な場所です。そこで、今回は、大宝公民館の「体育館」をお借りして開催することとしました。
土曜日の夜七時からの開催でしたが、たくさんの方に参加していただけました。
最初に、地元選出の篠島市議会議員による「市政報告」がありました。
次の内容をわかりやすく報告されていました。市政について報告をしました。
- 「ビアスパークしもつま」の経営状況
- 旧東部中学校の跡地利用は、皆さんの意見を反映させたい。
- 市民の意見を役所に届けて行きたい。
- 「道の駅しもつま」のリニューアル計画
- 「ドクターヘリ」の誘致問題(国交省が資金提供次第)
- 議会改革
- 「対話集会」で市民の声を議会に
- 一般質問で「一問一答」を実現
- 「タブレット」採用による議会資料の「ペーパレス」
- 「政務調査費」の運用について
私は、この地域と茨城県の問題・課題と対策について、お話をさせていただきました。
「震災からの復興状況」について、これまで15年程、動きのなかった市内にある県の工業団地を完売し、さらに、圏央道の二年後の完成を見込んで、いろいろな企業が、この地域に目を向け始めている、ということです。
この大宝地域については、具体的に次のお話をしました。
- 大木から294号バイパスに伸びる道路は、下妻市担当区間を残している。
- 国道294号線バイパスの四車線化は、ここに来て予算超過問題が出て来ている。
- 国道125号線は、国道294号線対策後に「バイパス」新設等が開始される。
- 圃場整備状況
食料自給率向上のためにも、農業の生産効率を上げたい。しかし、この米価激減では、後継者対策もおぼつかなくなる。東京の胃袋を賄っていると自負する県西地域の問題として、国に意見書提出予定。
梨など農産物の海外販売の取り組みを行い、ジェトロを県内に設置する等活動を活発化している。
「人口低減」問題については、30年後には、せっかく合併した千代川村分の人口がいなくなってしまう統計を説明し、国も遅まきながら「地方創生」に取り組み始めたことをお話しました。
県の計画の上に立った国の「国土強靭化法」にあるように、この問題は、政治が解決すべき問題であり、その観点から「東京一極集中」でいいのか、と私は考えているのですが、それならば、この地域は、東京の、日本の安全を担う「バックアップ機能」を果たせると考えていることをご説明しました。
そして、その一環としての「東京直結鉄道」誘致計画を先頭に立って推進していて、県も今年度は予算を付けて「必要性の調査」を始めてくれたが、市民が一体となった強力な誘致活動なくしては、実現できない、と私の考えをお話をしました。
「雇用問題」については、地元の雇用をどうするか、と言う対策のひとつが、企業誘致であり、既に高道祖のSMCさん、また、「つくば下妻第二工業団地」に誘致した各社が地元の人間を雇用していて効果は出て来ているが、今後とも、この対策を続けてゆくべきだと考えております。
「教育問題」については、学校での教育についてお話をしました。最近の国語・数学の学力試験結果を見ると、小学生時代の成績が、中学校に行くと変わってしまう、と言う結果が出ているのです。もちろん、下妻市内の学校のお話なのですが、今後、これは、問題として分析し、改善の必要があると考えています。
「道徳教育」は、茨城県が全国に先駆けて採用したものなのですが、その必要性についてお話をしました。「読み・書き・そろばん」ができなければ、実生活には、大いに不便を感じるでしょうから、これについては、児童・生徒のある程度の自発的な学習を期待できるのですが、社会集団生活の基盤となる「道徳」については、近年益々、その必要性が叫ばれて来ているにもかかわらず、学校教育がなされていない状態だったのです。
企業からも、「新規採用社員には、まず、道徳教育をしてから」というありさまなのです。こういうお話をお聞きになると、ここにいらっしゃる皆様も、これまで社会の安定の基礎になっていた「常識」が、つぎつぎと壊されて行く現実を日々、ご覧になっていらっしゃることに気がつかれるのではないでしょうか。
私は、茨城県の率先したこの取り組みには、おおいに期待をしている1人です。
最近、メディアを通して「政務調査費」がクローズアップされています。
例の「大泣きした兵庫県議会議員」の件です。
市政報告でも篠島市議会議員が説明していましたが、茨城県議会も「仕組み的に」ああいう問題が起きないようになっていることをご説明しました。
なお、この件については、「政務調査費の使途・支給の仕組み」がクローズアップされましたが、本質的には、「議員の質」と、こういう人でも当選してしまうということが問われたものだと、私は考えております。また、ここにも「道徳教育」の必要性を感じてしまいました。
「医療問題」を考えて見ます。筑西・下妻・桜川・結城・八千代は、「筑西・下妻医療圏」という「医療圏」になっているのですが、全国でも最下位に近い「医師と病院」数になっています。いわば、「医療過疎地」なのですが、周辺に、特につくば市に病院がありますので、なんとなく不便を感じない、と言うことになっているのです。
でも、緊急医療体制には問題があります。皆さんの中にも経験者がいらっしゃるかもしりませんが、救急車を呼ぶと、平均10分足らずで到着してもらえるのですが、「さあ、どこに収容するか」で、一時間近くかかる場合があるのです。高齢化で「脳梗塞」など緊急処置が必要な患者が増加している現状なのに、これでは「安心して暮らせる」とは言えないでしょう。
そこで、「新中核病院」設立ということなのですが、このホームページでもお知らせしておりますが、なかなかまとまらない状況なのです。
こうした様々な「問題対策」をどうするかについてなのですが、お話して参りましたこのような問題解決のためには、「政治の力」が不可欠だと私は、考えております。なんといっても「政治は生活そのものだ」と思うのです。
ですから、政治家は、国民・県民・市民の「安心と安全の確保」のために全力をつくすべきだと考えて、日々、活動しております。もちろん、私は、県議会議員ですから、その立場に沿って活動をしなければなりません。しかし、さきほど市政報告をして下さった、この地区選出の篠島市議会議員や、先の選挙で国会に送り出していただいた衆参両国会議員もおります。市ができなければ県が、県ができなければ国がと、一体となった対策をとれば良い、と考えております。
でも、なにをするにしても、みなさまの大きな支援をいただかなければ、それもできないのです。「選挙で選んだ」議員も、皆様の『声』を背景にして行政に働きかけて行けなければ、大きな力を発揮できません。
ですから、これからも、よりいっそうのご支持・ご支援をお願い致します、と私のお話をお仕舞いにさせていただきました。
この後、質疑応答がありました。高齢化・人口減少問題、環境対策、「道の駅しもつま」リニューアルについて、などのご提言をいただきました。
「道の駅しもつま」のリニューアルや、高齢者が集える「ぷらっとほーむ」、「農業後継者」獲得のための「収益のあげられる農業」について、上述のようなお話をさせていただきましたが、なかでも
『市民との対話をいっそう綿密にして、より良い市政の実現をお願いしたい。』
とのご提言は、同席の篠島市議会議員ともども、深く心に響くご提言でした。
『江』地区市政・県政報告会
この日は、上妻地区の『江』公民館で、市政・県政報告会を開催しました。前河原・尻手・桐ヶ瀬、渋井に続いて四個所目の報告会です。『江公民館』は、神明両社の鳥居をくぐった先にあって、夜七時からの開催となりました。
『江』地区は、所帯数が約390戸、人口が約1200人で、上妻地区では、二番目の規模になっています。なお、このデータは、平成24年時の統計を使っておりまして、その時点では、下妻市全体では、人口44,389、所帯数14,924となっております。
さて、今回も、まず、地元市議会議員の須藤議員による「市政報告会」から初めていただき、その後、県政報告会として私がお話をさせていただきました。
この地域も「北台川」対策が重要な課題になっておりますので、まずは、広島県の大雨による土砂崩れの話題から入りました。あんな雨量が、この地域にあったら「北台川」は、たちまち溢水してしまうだろうし、最近の気象推移を見ていると、この地域でも油断はできないので、究極対策とも言える「排水機場」の早期実現が必要だ、というお話です。
この日は、たまたま、県議会では、私も委員になっている「文教」「警察」委員会の報告がありましたので、そこに関連したお話をしました。
まず、「警察」の方ですが、茨城県の犯罪では、「進入窃盗」と「自動車盗」が多く、中でも「進入窃盗」は全国トップなのですが、その半数で「鍵をかけていなかった」と言うことでした。やはり「用心」は大事ですし、「油断大敵」なのです。
ほかの犯罪では、最近、「ストーカー」が増加しています。また、「DV(家庭内暴力)」は、10年前の七倍にもなっているのです。最近、何度も報道されている「危険ドラッグ」事件もあります。
「交通事故」では、高齢者死亡事故では、全国一位になっていて、その原因は、「夕暮れ時の事故」「飲酒運転」「スピード違反」でした。また、「おれおれ詐欺」あらため「ニセ電話詐欺」事件では、「架空請求」をされる事件が増えている、と言うお話をしました。
年々増加傾向の犯罪対策については、警察等に頑張っていただくことはもちろんなのですが、市民一人ひとりの「心構え」が重要だと思います。
「文教」の方では、最近の「学力検査」の結果を、小学生と中学生の「全国的」、「茨城県内」順位について説明をしました。公表するとかしないとか、全国的に話題になっている「学力検査」ですが、その実施する意味をしっかり認識して対応すべきだ、とお話しました。
県政については、他にも道路、空港、港湾などについて、現在、どんな状況にあるか、今後、どのようになって行くかについて、県の計画を説明しました。
そうした中で、近い将来の「人口減少問題」については、私も危機感を持っていますので、少し詳しくお話をさせていただきました。
確かに、県西地区の工業団地は、全て完売し企業誘致が進んでいるのですが、せっかく企業誘致して雇用対策にはなっても、「人が増えない」では、困ります。
こうした問題は、下妻に限ったことではなく周辺地域でも同様なので、近隣市町村間で広域連携をして「人口減少対策」をして行こうとしています。「東京直結鉄道誘致」を進めるという対策です。「人口が減る地域への鉄道新設」だけでは、誘致は難しいと思いますので、ちょうど、国が定めた「国土強靭化法」に沿って、「県西地域に東京都のバックアップ機能を持たせる」計画と一緒に誘致活動を進めています。
「人を貼り付ける」ためには、都市部に直結した鉄道が不可欠です。下妻から都市部まで短時間で往復できて、市内の住環境が整備されているなら、都市部に住み着かなければならない理由は少なくなるだろうし、そうなれば、この県西地域は、東京都にとっても茨城県にとっても「最良の地」となるのではないか、という私の持論を説明させていただきました。
人口減少対策等、近い将来の問題も重要ですが、やはり地元の身近な問題については、最優先と考えておりますので、今回も、たくさんの「地元のお話」をお聞きすることができましたのでよかったと思います。
特に「生活道路」の整備問題、「不在地主」と「耕作放棄地」の問題等が多く挙げられました。これらは、市や県や、国が対応しなければならない問題なのですが、下妻市で対応できるところは、下妻市議会議員の須藤議員にお願いし、県にお願いするところは私が対応します。そして、国にお願いしなければならないことについては、先に選出いただいた国会議員を通して対応することになります。
「車座」になっての懇談会は、私の県政報告のあと一時間以上続きました。ここに記載しましたこと以外にも、本音のお話をうかがうこともできました。
もちろん、市や県が、どういう動きをしているかをご説明するための集まりなのですが、皆さんと直にお話しすることができる機会の重要性を、今回も改めて認識させていただけた集まりでもありました。