2014年8月の活動index
- 8月30日
- 桐ヶ瀬・渋井地区の県政報告会
- 8月21日
- 上妻地区 尻手公民館での市政・県政報告会
- 8月9日
- 前河原地区の市政・県政報告会
桐ヶ瀬・渋井地区の県政報告会
先週の「尻手」地区、先々週の「前河原」地区に続いて、今回は、同じ上妻地区の「桐ヶ瀬」と「渋井」地区で県政報告会を開催しました。
場所は、「前河原」と「尻手」地区に挟まれ、西側は、鬼怒川に接していて、この「桐ヶ瀬」地区には、約90所帯、350人、「渋井」地区には、24所帯、約100名が住んでいます。
「川」と言えば、例の「北台川」が地区の真中を流れていて、このホームページに何度も登場している「北台川改修期成同盟」と深い関係がある地区です。
会場は、『桐ヶ瀬農村集落センター』で、午後7時から開始しました。今回も、茨城県の財政状況、議会の動きなどをご報告しました。
「茨城県の魅力度向上」対策等、諸問題について現在進行中の活動についてお話しましたが、なにをするにしても、「地域の皆さんの積極的な参加が必要」である事を力説させていただきました。私は、常々、「政治は生活だ」と申し上げているのですが、住民の生活に密着している以上、その地区の皆さんの協力を得られなければ、私共、政治家だけでは何事も進められない、と言う事を強調したかったのです。
この地域の問題とし、最近の広島県での土砂災害を取上げました。
もし、あのような降雨量に見舞われたら、と言う仮定でのお話なのですが、この地域にとって、この仮定は、かなりの確率で的中してしまうのではないか、という心配があるのです。
過去に何度も溢水を起こしている「北台川」は、鬼怒川よりも「低い」ので、排水のためには、それなりの設備、「排水機場」が必要なので上述の運動をしていますが、なかなか実現に至らないのです。最近の異常気象を見ていると、現状のままだと、この地域がどうなるか大変心配になっているのです。
災害が起きてしまった地域では、よく「ああすればよかった」「こうしておけば」の意見が出てきます。広島県の災害でも、「あの時、防災地域にしていれば」の声が出ているとの報道がありました。しかし、それは「後悔、先に立たず」と言うことだと思います。「予算が」とか、「あれがあるので」とか色々な理由で対策をされず、結局、災害が発生してしまい、再発防止のためには、防災対策に加えて復旧費用も加算されることになるのです。
ですから、基本対策としての「排水機場」は、是非、緊急に必要だ、という私の構想を説明し、そうした運動のために地域の皆さんのご協力をお願いしました。
今回の「県政報告会」も、「前河原地区」から始まって三回目となりました。
その経験から、懇談会での会話が活発になるようにと、今回は、机を用意せずに「車座」形式としました。
私の県政報告が終わったあとで、みなさんからのご意見・ご要望をお聞きすることができたのですが、「車座」の試み、少しは効果があったように思えました。
この日も、遅くまで質疑応答が続きました。
上妻地区 尻手公民館での市政・県政報告会
「尻手」は、「しって」と読みます。地図をご覧になるとお分かりのように、鬼怒川に沿った狭い地域です。平成24年度の「統計しもつま」によれば、22所帯、60名の常住人口、ということになっています。そこの公民館で、夕方7時から「市政・県政報告会」を開きました。
この日は、県庁で今年度の予算について知事との打ち合わせがあり、水戸から急いで戻ったのですが、三十分ほど遅刻してしまいました。でも、前回の「前河原中央公民館」と同じように、地元市議会議員の「すどう豊次」議員に「市政報告会」の方を先に進めていただきましたので、大変助かりました。
そうして駆けつけた「県政報告会」では、ちょうど9月1日から開催される第三回定例議会に向けた活動についても報告しました。
まず、二つの「調査特別委員会」について報告しました。
県政運営上特に重要であると判断された場合、あるいは緊急の問題がある場合に必要に応じて設置できる、とされている委員会なのですが、今年は二つ、作りました。
ちなみに、昨年は、白田前議長が、「通学児童生徒の安全確保に関する」調査特別委員会を作り、「通学歩道の確保」につとめております。
これについては、平成24 年4月以降,登下校中の児童の列に自動車が突っ込み,死傷者が発生する痛ましい事故が相次ぎましたので、平成24 年8月,学校,警察,道路管理者などの連携により,全国的に通学路における緊急合同点検が実施されました。その結果、平成24 年11 月末現在で全国では7万箇所以上,県内でも1,800 箇所を超える危険箇所があることが明らかになって、通学児童生徒の安全確保を通じ,茨城県に住みたいと思われるような,全国に誇る安全な県とするため,「スピード感をもって,できることは全てやる」を基本に,今後の対応を提言するとした調査報告書が発表されています。
さて、二つの「調査特別委員会」なのですが、ひとつは、「県出資団体等調査特別委員会」です。
「県出資団体」というのは、文字通り茨城県が出資している団体で、「茨城県開発公社」とか「茨城放送」など、たくさんの法人・団体があります。出資は、県民の税金で行っておりますが、この団体が「赤字」になって救済する時などは、やはり県民の税金を使いますので、これをしっかり見て行きましょう、というものです。
要は、税金が適切に使用されているかどうか、調査します、ということです。
もう一つは、「安全・安心を実感できる地域づくりに関する調査特別委員会」です。
「自動車盗難」事件が多発しているのです。23年5月の統計ですが、茨城県での自動車盗難事件は、約2400件で、全国ワースト3位、人口一万人あたりの犯罪発生率では、全国ワースト1位なのです。お隣の千葉県が2位にいて約3300件、こちらの県でも大問題になっています。
「盗まれた車」のその後、なのですが、「ヤード」と呼ばれる周囲から見えない場所に集められ、そこでバラバラに分解されて流通されていたり不正に輸出されていたりしてしまいます。詳しくは、茨城県警による「あなたの車が狙われています」をご覧になって下さい。
さて、この「ヤード」、県内に88個所あって県西地区には66個所あるそうです。先日、そうした場所を県警のヘリコプターから見ることができましたが、こうした犯罪を未然に防いだり対処したりするための条例を作ろうとしております。
先に「千葉県」がワースト2位と書きましたが、千葉県も同様の条例を作ろうとしております。それができると、今度は、千葉県の「ヤード」が茨城県に移ってくると言う様なことになりますので、この条例も制定が急がれるのです。
その他の条例についてもお話をしました。
「幡谷財団」基金が茨城県に作られるについての、基金条例があります。
それまで財団が実施してきた「理科教育発展のための」基金のお話です。
「幼稚園と保育園を一緒にする」条例もあります。
「難病指定」条例もあります。
詳しく記載はしませんが、こうした重要な条例を作って県民のくらしを助けて行きたいと行動しております。
次に、「人口減少問題」への対策についてお話しをさせていただきました。
「地域の格差」問題が、「若い女性の減少」につながり、人口減少を引き起こして、やがて「自治体が消滅する」ということなのですが、この対策は、今からして行かないと手遅れになる、ということです。
だから、東京直結鉄道の誘致、と言う事を申し上げているのですが、少子高齢化の今日、おいそれと国が認めてくれるはずもなく、最近は、「国土強靭化法」に沿った「東京直結鉄道」も掲げております。これは、「東京のバックアップができる県西地区」と都市部を鉄道で結ぼう、と言う考え方です。東京都との関係がありますから、都議会の議長さんとも、お話をしましょうと働きかけています。
また、この「人口減少対策」については、茨城県を含めて栃木・群馬・福島・新潟が一緒になって、という考えも出てきております。人口減少問題は、茨城県に限ったことではなく、周辺みんなで考えて行こうということなのです。
しかし、「住みたいと思える魅力ある」県西地区の実現が基本にあります。
とにかく住んでいる自分達が、地域の魅力についてしっかり理解しておかないと、「東京直結鉄道」誘致や「魅力度向上」には繋がらない、と考えています。
なにごとも、肝心なのは、その地域の人々の意思だと思います。
農業関係では、後継者の問題で、「梨」や「養豚」の若い人たちが頑張っている、と言うお話をしました。この時期ですから「梨」のお話です。これは、「茨城県の魅力度向上」にも関係しているのですが、私は、機会がある度にお話をしたり、「梨」をお送りして、その素晴らしさを宣伝しておりますので、その活動についていろいろお話をしました。また、「幸水」「豊水」だけではなく、将来を見通した梨の新品種が開発されたお話もしました。
最後のお話は、「広島県の土砂災害」です。
尻手地区は、鬼怒川、北台川に挟まれているのですが、最近は路面の舗装などで、雨水が地面に滲みこまずに一挙に川に流れ込む様になってきています。今までも、何度も冠水被害を受けてきているのですが、もし、あの広島のような豪雨に襲われたら、どうなるか、という私の心配をお話しました。「尻手川」の問題もあるのです。
心配で済めば良いのですが、近年の異常気象は、もう「異常」ではなくなって来ています。この地方にも、広島級の豪雨が来るものと考えた方が良いと思います。
「糸繰川の四つの排水機場」のおかげで、昭和61年の豪雨の時、「大宝沼」が洪水にならずに済んだお話もしました。この地域にも鬼怒川への排水機場を作って、しっかり防災対策をすべきだ、という私の持論をお話しました。防災も、起きてから対策するよりも、未然に防ぐ方が、経済的にも住んでいる人にも良いに決まっているのですから。
その他にも、「地域医療」「国際情勢」などについてお話をしました。
教育問題についても、下妻地区の「学力テスト」結果を踏まえたお話をしました。
まだまだ、お話したいことがあったのですが、話を始めて既に一時間が経過しておりました。尻手地区の皆さんのお話も聞かせていただきたいので、この辺で私のお話はお仕舞いにさせていただきました。
私の県政報告の後、皆さんからの質問、ご要望をお聞きしました。
「話を聞いて安心した」との感想をいただき、私も一安心です。
尻手地区は、本当に小さな地区なのですが、そのかわり、このように一どころに集まって地区の皆さんにいっせいにお話ができる利点もあります。
皆さんからの身近なことについてのご意見、ご要望をお聞きして、大変有意義な報告会でした。最後に、いつも私を支持して下さる尻手地区の皆様にお礼を申し上げて、お開きとしました。
前河原地区の市政・県政報告会
下妻市の前河原地区は、地図をご覧になるとお分かりのとおり、下妻市の「ふるさと博物館」の北側、鬼怒川の東側に位置しています。また、このホームページでも何度か掲載している、あの「北台川」が近くを流れています。
その前河原地区の「前河原中央公民館」で、夕方から県政報告会と地元市議会議員の「すどう豊次」議員による「市政報告会」を開催しました。
県政報告会では、まず、茨城県全般にわたったご報告をしました。
私が茨城県議会の副議長になってまもなくの、あの大震災の後、皆さんの努力のおかげで、茨城県も復興をして参りましたが、今でも風評被害が残っている事や、企業誘致件数では、日本一に返り咲いたこと、茨城空港、日立那珂港、北関東自動車道などの交通インフラ整備が着実に進んでいること等をお話しました。
「本県の財政状況」についても、資料を用意してご説明しました。
歳入総額一兆九百億円余りの茨城県年間予算のうち約42パーセントは、「教育」と「保健福祉」関係が占めていること、純然たる「収入部分」は、約三千三百億円足らずの、いわゆる「三割自治体」であることや、この総予算中の人件費が、約40パーセントを締めているので、全額が「現場」に提供できるわけではないこと、そして、総予算の約2倍にあたる二兆円を超える「借金」があることなどをお話しました。
県政報告と言っても、やはり地区の皆さんの大きな関心は、「地区の問題」だと思いますので、そのことについて、具体的にお話を致しました。
もう、販売する土地がなくなった工業団地への企業誘致と雇用については、今後も企業誘致を続けるなら、希望する企業に対して「オーダーメイド」的対応が必要ではないか、と、私の考えをお話しました。実際、県の工業団地以外にも、市内に場所を確保して、という意見があります。
道路については、砂沼サンビーチ交差点の混雑緩和、旧長塚橋の撤去、国道125号線バイパス工事、工業団地から真っ直ぐ294号線に抜ける下妻市と県による工事の事などがあります。
また、農業問題については、北台川の溢水対策、耕作放棄地、TPP後を考慮した後継者対策をどうしたらよいか、私の考えをご説明しました。
一通り地元関連のお話をした後で、「茨城県の魅力度向上」と「東京直結鉄道」のお話をさせていただき、「県政報告会」とさせていただきました。
終了後は、座談会形式で、出席者各位の質問に答えさせていただきましたが、「今後」についての貴重なご意見・ご要望を聞かせていただくことができました。
なお、私の県政報国会に先立って、地区選出市議会議員「すどう豊次」議員の「市政報告会」がありました。
後援会検討資料「すどう豊次議会活動報告」を基に、下妻市議会での活動状況をお話して下さいましたが、「下妻市の事務執行の監視機能を充分発揮し、市民の皆様のご意見を的確に把握して市政に反映させる」とのことでしたが、本当にその意気込みを感じることができました。