2012年10月の活動index
- 10月31日
- 茨城県立結城特別支援学校を訪問
- 10月20日・21日
- 第22回しもつま砂沼フェスティバル・第25回砂沼フレンドリーフェスティバル2012
- 10月18日
- 環境整備協議会(同日開催「くわばら様」も)
- 10月10日
- 千代川予冷施設 竣工式及び竣工祝賀会
- 10月6日
- シニアお楽しみ会
- 10月4日
- 平成24年度 第38回身体障害者 山の集い・第34回身体障害者 銀輪の集い
- 10月3日
- 下妻市表彰式(千代川公民館)
茨城県立結城特別支援学校を訪問
先日、結城市にある「茨城県立結城特別支援学校」を訪問し、設備や教育状況について拝見させていただきました。
今月の初めに、「平成24年度 第38回身体障害者 山の集い・第34回身体障害者 銀輪の集い」を掲載しました時、茨城県内の障害者の現状について、身体障害者88,485人、知的障害者18,044人、精神障害者10,409人が身体障害者手帳を持っていて、年々、増加している、と書きました。
この状況について、県は、「新いばらき障害者プラン」を策定して課題に対応していて、「ノーマライゼーションと完全参加」を掲げ、障害者が、一般社会の中で普通の生活を送ることができ、あらゆる分野に参加する機会が確保されることを基本理念にしています。この理念の下に県民すべてが相互に人格と個性を尊重しあいながら共に生きる社会の実現を目指しているのです。
今回訪問した特別支援学校も、そうした基本理念を実現するためにある、と言えます。この学校は、昭和54年に「茨城県立結城養護学校」として開校しましたが、「茨城県立境特別支援学校」開設に伴う通学区域の変更により、「茨城県立結城特別支援学校」に改称されました。
その教育目標は、「児童生徒の障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するための教育を行い、社会の中で自立し、こころ豊かにたくましく生きる力を育成する」とし、そのために、「主体的に社会自立する力(生きる力)を培う」「一人ひとりの持てる力を最大限に伸ばす」「じょうぶな体をつくり、豊かな心を育む」としています。
「学校」ですから、普通の小学校、中学校、高等学校に相当する小学部(61名)、中学部(30名)、高等部(58名)があります。児童生徒総数149名に対して、教職員100名が対応しています。
そして、先の「教育目標」が目指す「子供の像」として、「自ら考え、判断し、行動する心豊かな児童生徒」を上げています。具体的には、「明るくのびのびと、協力して活動する子供」であり、「仕事の大切さを知り、自分から進んで取り組み、ねばりづよくやりとげる子供」であり、「心身ともにたくましく、自分のことがしっかりできる子供」なのです。
みなさんは、「普通の」学校には、参観日とか、何かの行事などで、良く行かれていると思いますので、こうした「教育理念」や「目指す子供の像」についても、「普通の学校」のものと比べて、それほど特別なものとは思われないのではないでしょうか。しかし、違うのは、この特別支援学校で、そうした目的を達成させるための努力、作業の困難さ、だと思うのです。
その「困難さ」は、児童生徒数と教職員数の比率を見ても明らかです。 普通の学校では、児童生徒30人ほどに一人の先生、ですが、この学校では、児童生徒と教職員が、ほとんどマンツーマン、と言っても良い状態なのです。そうしないと対応できないくらい大変な仕事だ、と思うのです。
校内を見学するに先立って、学校長の小田倉先生が、こうしたことを逐一資料を出して下さって丁寧に説明して下さいました。
教育理念の実践の結果とも言うべき「卒業生の進路」の説明では、平成22年度は36名中15人、平成23年度は、52名中16名もが、一般の会社に就職できた、と聞きました。
そのひとつの例を直ぐに見ることができました。
校内見学の途中、校庭のレンガ補修工事をしている職人さんがいて、そのうちの一人は、「本校の卒業生」とのことでした。立派に世の中に出て働いているわけです。
校内は、とても広いです。なにしろ、昨年までは、「茨城県立境特別支援学校」の分の児童生徒もいたわけですから。
校内を移動しながら気がつくのは、廊下や教室、体育館の床などが、とてもきれいに掃除されていることでした。聞けば、すべて児童生徒が掃除しているとのこと。
また、すれ違う子供たちが、元気に「こんにちわ」と挨拶をしてくれます。たまに素通りする子供がいると、「きちんとご挨拶をしましょうね」と、先生が指導をします。お客さまの目の前での指導は、どんな現場でも、なかなか難しかろうと思っていましたので、大変感心しました。
この学校は、「体験的学習の取り組み」として、学校で学んだことを企業で体験し、企業で学んだことを学校で振り返り、長期的・計画的に実習を行い、社会自立・職業自立を目指しています。「2つのデュアルシステム」と称しています。
なかでも「サテライト教室」として結城市市役所で子供たちに実際の業務につかせています。廃棄書類の回収とか、メール便の仕分け、印刷物の受注と納品、などの業務ですが、毎週月曜日、職業課の時間に行っています。
「大きな経験と小さな失敗体験」を通して、勤労観・職業観を育てるとしています。もうひとつのシステムは、一般企業なのですが、こうした教育活動が、先に述べた卒業生の就職実績に大きく寄与していることは間違いないと思いました。
ところで、こうした活動の基礎になっているのは、やはり校内の授業だと思います。いろいろな実習室があって、そこで実際の作業を教育しています。
「ビーズ」をつなぎ合わせて綺麗な飾りを作っていましたが、実際に「売れる」レベルのものができるとのことでした。小さなビーズの穴に糸を通して作り上げてゆくのですが、これは、根気の要る仕事です。
「ミシン」を扱う教室があって、男の子も女の子も、ミシンに向かって縫い物をしていました。
「木工作業室」がありました。木枠を作って、そこに絵を書いたタイルをはめこむ作業をしていましたが、写真のように見事なできばえです。
最初に校長室で説明を受けたときにいただいた資料は、まとめて紙封筒に入っていました。紙封筒には、「この封筒は、本校高等部Ⅰ課程の生徒が印刷しております」とあって、学校の校章や住所、メールアドレスなどが印刷されています。
その実習室も見せていただきました。
カレンダーや実際に受注して制作した名刺、封筒類の「作品」を見せていただきました。すばらしい出来上がりなのに感心し、私も名刺を発注させていただきました。
結城だから、というわけではありませんが、「機織(はたおり)」の実習室がありました。先生の指導の元、数台の「はたおり機械」に向かって布を織っている実習を拝見しましたが、折りあがった作品は、とても緻密な織り上がりでした。
実は、この作品、後で述べますが、お土産にいただくことになるのです。
最後に拝見した実習室は、「喫茶室」です。
この学校、たいへん広くて、ほぼ一回りするとけっこうな距離になることは確かです。校長先生が、「ちょっと一休みしましょう」とおっしゃって入ったのが、「喫茶室」です。この実習室では、模擬喫茶店を作って、ウェイター・ウェイトレスの仕事を実習します。実は、案内される前に、廊下での練習を見て気になっていました。
私たちが「客」になります。「喫茶店」に入ると、ウェイトレス役の生徒が、「いらっしゃいませ」とご挨拶。
「こちらにどうぞ」と席に案内してくれます。
そして、お水を持ってきてくれて、注文をとります。コーヒーは、ちゃんと豆から挽いたものです。
少しして、コーヒーが運ばれ、丁寧に私の前に置かれました。コーヒーを置いて、「これでご注文の品はよろしいでしょうか?」とたずねるので、「ハイ、けっこうです」と答えます。彼女は、「ごゆっくりどうぞ」と声をかけて引き下がります。
一連の所作をお見せするには、写真よりも動画が良かったな、と後悔するほど、落ち着いて、なめらかで、上品な動きでした。
生徒たちが、実際に喫茶店や「はたおり屋」さんに就職することは、まずないでしょう。こういう実習をする目的は、生徒たちに勤労観・職業観を持たせることで、その作業から人との接し方、仕事への取り組み方など基本的なものを学ぶ。こうして学んだことは、覚えているし、どこに行っても役に立つ。
これは、案内してくださった先生の説明ですが、先に述べた「デュアルシステム」を支える基礎になっていると思いました。
さて、校内見学を終わると、もう、お昼の時間でした。あっという間の二時間でした。
今日は、学校で作っている給食をご馳走になりました。ステンレスに入った栗ご飯を、懐かしくいただいていると、女の子が「お土産」を持って入ってきました。
あの「はたおり」実習で作った作品を、お土産に下さる、というのです。ちゃんと挨拶をして手渡してくれました。
感謝していただくことにし、握手をさせていただきました。
今回、校長先生や皆さまのお力を得て、教育の現場をじっくり拝見させていただきました。おかげさまで、こうした学校の置かれている状況や教育の実際を詳しく勉強させていただくことができました。
なかでも、児童・生徒を教育する先生方の努力・ご苦労を実感できたように思います。ここの児童・生徒を将来、社会の中で自立させたいとの先生方の思いをがあってこそ、先に述べたような卒業生の実績があるのでしょう。
そんな思いを胸に帰途につきました。
ところで、「結友祭」という学校のお祭りがあります。「地域の皆さんの協力をたくさん得ている」と校長先生がおっしゃっていましたが、いろいろな障害を持つ児童・生徒への一般人の理解を深めることが重要であると、私は、考えています。
みなさんも、この「結友祭」においでになって、その理解を深めたらいかがか、と思います。ぜひお出かけになってみて下さい。
第22回しもつま砂沼フェスティバル・第25回砂沼フレンドリーフェスティバル2012
今年の砂沼フェスティバルは、朝から天候に恵まれました。写真のように、それこそ、空に雲ひとつなく青空の澄み渡った、そんな日和に開幕し、二日間にわたって天候に恵まれました。
今回で第22回を迎えました「しもつま砂沼フェスティバル」は、人々が楽しく交流できる「おまつり」として行われるイベントです。下妻の郷土芸能や特産物、工芸品などを広く紹介されます。この「おまつり」には、商工まつり、農畜産まつり、そして、今回、第25回となる「砂沼フレンドリーフェスティバル2012」などが集まっています。
どのような「おまつり」なのかは、こちらのパンフレットをご覧ください。こんなにもりだくさんの催し物があります。
私は、両日に渡ってフェスティバル会場に足を運び、ご挨拶をしたり、ロリータの「サミット」に参加したりと、大忙しでしたが、個人的にもいろいろな催し物を楽しませていただきました。 今回は、私の見たフェスティバルを掲載いたします。
オープニングセレモニー
9時45分、法泉寺保育園鼓笛隊が、にぎやかに、かわいらしく入場してきました。いよいよフェスティバルの始まりです。
「しもつま砂沼フェスティバル」は、「しもつま砂沼フェスティバル実行委員会」で下妻市が共催しております。ここに下妻市商工会、JA常総ひかり、下妻市観光協会、下妻市観光物産会、下妻市商店会連絡協議会、砂沼フレンドリーフェスティバル実行委員会、下妻青年会議所、常総工事事務所などが協力しています。
開会式
かわいらしい鼓笛隊の入場を待って開会式が始まります。共催者の下妻市を代表する稲葉市長、主催者などに続いて、私もご挨拶を申し上げました。
昨年の東北大震災の傷はいまだ癒えていませんが、今日、このようなフェスティバルを開催できることに感謝したいと思います。最近、いろんなメディアに下妻の文字が見受けられるようになって来ました。これは、県や市の一生懸命なアピールによることが大きいのですが、本日、ここに参加してくださった皆さんに楽しく過ごしていただいて、それをあちこちにお話していただければ、下妻の更なるアピールにつながると思います。
こんなふうに皆さんと一緒になってこれからも下妻を盛り上げて行きたい、という気持ちを述べて、ご挨拶とさせていただきました。
大賑わいのフェスティバル
開会式が終わるころには、もう炎天下と言っても良いくらいのお天気になりました。少しあちこちを見せていただくことにしました。
砂沼フェスティバルは、「お祭りの集まり」と書きましたが、「市民交流広場」「市民ステージ」「農畜産祭り」「商工祭り」など多数の「お祭り」が同時開催されています。写真は、「サンビーチ通路」ですが、この通路の両側に約30店も出展しています。「サンビーチ通路」両側のお店をのぞきながら歩きました。
会場内には、仮説テントが立ち並んで、さまざまな農産物、食品の販売がされています。たくさんの人出で、もう、通路がいっぱい。向こう側の会場入り口になかなかたどり着けない程でした。
時間もちょうどお昼ご飯時でしたし、おいしそうなものが、たくさん販売されていましたので、私も、少しですが売り上げにご協力させていただきました。
下妻ガールスカウト
この私のウェブサイトには、「活動履歴の検索」ができるようにしてあります。ためしに、検索『箱』の中に「ガールスカウト」と入力して「検索」ボタンをクリックしてみて下さい。すると、下妻ガールスカウトが記載された「活動」が表示されて、そこには、私が、その育成会の会長であることが記載されています。なので、ぜひとも紹介しなければなりません。
写真では読めないかも知りませんが、彼女たちがしているのは「募金」です。「ぐりーなーぐりーなー」の募金、と書いてあります。「Greener×Greener」なのです。
もっと良く見ると、募金してくれたら「さつまいもをさしあげます」と書いてあります。張り紙の後ろの緑のかごの中に「さつまいも」が見えませんか?難民などに寄付しようという運動なのです。彼女たちの得る募金の多寡が何ほどのものになるのかは問題ではなく、重要なのは、その人を思いやる心だと思います。
彼女たちは、また、会場内のあちらこちらに「共同募金」の旗を掲げ、胸に募金箱を下げて、声を張り上げていました。
みなさん、こんな彼女たちの姿を見たら募金したくなってしまうようです。特にお年寄りのみなさんが、たくさん協力してくださっていました。
下妻ガールスカウトは、このフェスティバルの市民ステージに午後、登場するのですが、私は、あいにく時間の都合がつかず、応援することができませんでした。
キャンドルナイト2012しもつまやちよ
主催は、「しもつまやちよ実行委員会」です。地球温暖化防止に向けたキャンドル灯火のイベントです。この催し物は、今年で三年目。毎年、筑波大学大学院の貝島研究室にデザインを依頼しています。
貝島研究室では、今年のお題は、「日本のふるさと」をいただいたので、「下妻の風景」とすることにしました。下妻といえば、「田んぼ」「筑波山」、そして「砂沼の風景」だろう、ということになり、それをキャンドルで造形してくださいました。
写真でもお分かりのように、キャンドルは、ペットボトルを半分に切断して、底にローソクを取り付けて作られていて、14,284本を使用しております。この本数なのですが、今回、『下妻市と八千代町』の実行委員会が主催しておりますので、「気持ちは一つ、しもつま、やちよ」ということで決めた本数だそうです
これだけの数ですから、配置、点灯するだけでも大変です。実行委員会のメンバー以外にも、お客さんにも手伝ってもらっていました。夕闇が迫る中、端の方からだんだんとキャンドルがともされてゆく様を楽しませていただきました。
開会式の直ぐ後で、「12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ」が放映されました。リオデジャネイロの環境サミット(1992年)で、子供の環境団体代表として、子供の視点からの環境問題についての講演をした「セヴァン・カリス=スズキ」の講演映像なのですが、この中で、「大人は、環境について、なんだカンダと口では言っても、環境問題を真剣に考えているとは思えない。何で真剣になれないんだ」と訴えています。「私たち子供が大人になったときの環境なんか、考えてくれていないんだろう」と言っています。
去年の東北大震災で起きた原発事故などが発端になり、エネルギー問題がいろいろ言われていますが、今のところ、皆さんご存知のような状況です。先の子供の訴えも、もっともだと思えてしまうのです。もう、私たち自身が、積極的に環境問題に取り組まなければならなくなっていると思います。その意味で、今日の下妻・八千代の皆さんの努力で開催された「キャンドルナイト」は、とても重要なイベントで、今後もずっと続くことを願わずに入られません。
ご挨拶の後、キャンドルライトの作る幻想的な風景を楽しませていただきましたが、参加された皆さんも、同じような思いだったのではないでしょうか。
ロリータサミット2012
今年の五月に、下妻商工会青年部が「ロリータの聖地下妻プロジェクト委員会」を設立しました。映画『下妻物語』で深田恭子さんが、ロリータファッションで演じたことがきっかけで、下妻市をロリータの聖地として認識させ、愛好家などの多くの人々が下妻市を訪れるような企画・活動をして、地域振興と活性化を行おうとするものですが、「第25回砂沼フレンドリーフェスティバル2012」でも、大きなイベントして取り上げています。
ロリータ聖地をさらに広めるためにはどうしたらいいかを、下妻市長や県議会議員の私を招いて検討しよう、ということで「サミット」になりました。
写真は、典型的ともいえる「ロリータファッション」なのですが、「サミット」参加募集をネットで見て、車や、中には電車に乗って、あちこちからおいでになったそうです。 50人程は、いらっしゃったように思えました。
「サミット」では、稲葉市長と私が参加して、「どうやってロリータの聖地を広めるか」とか、そのために「下妻市に求めること」などを話し合いました。
「もっとウェブサイトを使った広報活動を活発にしてほしい」という意見が参加者から出ていて、稲葉市長が真剣にメモを取っていました。私は、インターネットを使った情報伝達の広まりや、その重要性を感じて、昨年、ウェブサイトを立ち上げましたが、実感できるご意見ではありました。
お茶会
「サミット」が開始される前に、「ロリータファッション」の皆さんとの「お茶会」があって、稲葉市長ともども出席しました。
こういう若い人たちとお話をする機会はあまりありません。また、どういうお話をすればよいのかもわかりませんでしたが、みなさん、気さくに受け答えして下さったので助かりました。
いろいろな話題が出ましたが、みなさん、それぞれのしっかりしたお考えがあって感心しました。「サミット」とは別に、勉強になりました。
しもんchu
「ロリータ」と同じように、今年五月に「下妻アイドルプロジェクト」が設立され、ご当地アイドルグループ「しもんchu」の運営、マネジメントを行っています。その活動を通じて下妻市、茨城県の観光、物産、商工農業をPRしようとするものです。立派なウェブサイトがあります。詳しくは、そちらをご覧ください
一年ぶりの砂沼サンビーチへの凱旋、ということで、ステージは盛り上がっておりました。こうした活動が、下妻市や茨城県のPRになって、着実に地域を盛り上げてくれるに違いないと思っております。
二日間が終わって
砂沼フェスティバルの二日間は、ほとんど会場におりました。ご挨拶をさせていただいたり、参加をさせていただいたり、あちらこちらの出店を見せていただいたり。今回、すべてご紹介できないのが残念です。また、会場を歩き回っていると、いろいろな方から声をかけられ、たくさんの方々とお話ができました。普段、お会いできない方々もいらっしゃって、これも、このお祭りのおかげだな、と思いました。
楽しく過ごさせていただけたのも、毎年、この行事を主催、共済して下さる皆さまのご苦労の賜物です。私は、いつもこの地域の発展を願って働いておりますが、このお祭りにいろいろな形で参加して下さった皆さまと、今後とも頑張ってゆきたいと思いました。
環境整備協議会(同日開催「くわばら様」も)
下妻地方広域事業組合の管轄する事業所には、「クリーンポートきぬ」「ヘキサホールきぬ」「フィットネスパークきぬ」などがあって、この地域の環境保全のための重要な働きをしています。
中でも身近なのは、生活ごみの処理施設「クリーンポートきぬ」でしょう。 みなさんが、決められた日に指定の袋に入れて出す生活ごみですが、あれは集められて「クリーンポートきぬ」に運び込まれて処理されます。可燃ごみは焼却されますので、その時の余熱を利用した「フィットネスパークきぬ」も良くご存知かも知りませんね。 「下妻地方広域事業組合」をご覧になると、環境保全がどのように行われているか、詳しく知ることができます。
ところで、こういう施設を作るに当たっては、地元の方々と良くお話し合いをしなければなりません。また、作った後も、その施設が環境に与える影響はどうか、とか、さらに今後、どういう計画で行くか、とか、作る時だけではなく、継続して検討して行かなければなりません。
そこで、下妻市と地元の方々との間に「環境整備協議会」を作りました。 毎年の今頃、その協議会は、二本紀の「松岡公民館」(写真)で開催されます。 私も出席して、最近の状況等をご報告をするなど、ご挨拶を申し上げるのですが、この協議会の同日に、地元の「くわばら様」という行事が行われます。
「くわばら様」は、日本各地に古くから伝わる「作神」様のことです。「田の神様」のことです。「神様」と言っても、なになに教とかとは関係ありません。 「民間伝承」です。東北大震災や大型台風にも大きな損害を被らなかったとして、「くわばら様」に感謝する、そんな行事です。当日は、地区の皆さんが朝から集まって蕎麦を打ち、皆さんでいただきます。
ちょうど環境整備協議会とあわせていただいているので、お蕎麦をいただきながら忌憚のない意見交換を行います。会議等でかしこまっている場とは異なり、本音を聞かせていただけることもあり、大変勉強になります。こういう機会を私は大事にしております。
さて、「くわばら様」なのですが、実は、「クリーンポートきぬ」の敷地内に祭られています。(写真)「クリーンポートきぬ」建設に合わせて移設をした、ということです。また、名前の由来は、その場所の地名「桑原」にあるそうです。
近代的な施設の中にたたずむ「くわばら様」、「クリーンポートきぬ」に行かれる機会がありましたら、ぜひ、ご覧になってはいかがでしょう。
千代川予冷施設 竣工式及び竣工祝賀会
「軟弱野菜」という言葉があります。野菜のうち収穫から急速にいたみはじめる野菜のことで、もう、読んで字の如くです。青物に多くて、ホウレンソウ、シュンギク、葉ネギ、コマツナ、チンゲンサイなどが典型です。これらの野菜の特徴は、収穫から急速に品質が落ちるということなので、保存が利きません。すぐに出荷して店頭に並べなければならないなど、他の野菜に比べて時間的制約が大きいのです。そういう理由で生産地は消費地の近くで、ということになり近郊農業の典型的作物となっています。
ところで、いくらすばやく出荷して、といっても限度があります。収穫したら直ぐに冷却して劣化を防ぎ、品質を保って他との競争力をつけたいのです。皆さんのお宅でも、こういう野菜を買ってきたら冷蔵庫に入れますね。理屈は、それと同じです。
常総ひかり農業協同組合では、千代川地区にその必要性を認めて導入検討をしてきましたが、「平成23年度強い農業つくり」による補助事業として建設に着手して、この度、完成の運びとなったのです。建設途中には、「諏訪前遺跡」の埋蔵文化財が出てくるなど、いろいろご苦労があり、今年の4月に起工式を行いました。
千代川地区については、大消費地に一番近いわけですし、今回の設備の完成は、近隣生産者にとって大きな喜びだと思います。下妻市のアンテナショップ「シモンちゃんの家」(北千住駅前)、茨城県の「黄門マルシェ」と茨城県や下妻市の野菜をPRできる場所が準備できています。この予冷施設を使って品質の高い野菜を出展していただき、地域の活性化につながればと願っています、とご挨拶申し上げました。
シニアお楽しみ会
「ボランティアサークルふれあい電話」が主催し、下妻市社会福祉協議会が後援をしたシニアの生きがいづくりを目的にした「お楽しみ会」です。ふるさと交流会「リフレこかい」で開催されました。
「ふれあい電話」というのは、ひとり暮らしの高齢者に対し、安否の確認、孤独感及び不安感の解消を図り、高齢者福祉の増進を図ることを目的として、ボランティアによる電話訪問を行う事業です。
会場では、入り口に保健婦さんが待機して、希望者に血圧測定をしては健康アドバイスをしていました。開会の挨拶の後、 午前中は、「オレオレ詐欺」について産業振興課消費生活センターから講演がありました。具体例を示して詐欺に遭わないための対策を教えていただきました。次に、「認知症」についての講演と、「ゲームで遊ぼう」の指導が介護保険課からありました。
「ふれあい電話」の皆さんがお作りになった味噌汁付の昼食の後は、「あさひ歌謡教室」の秋森先生の指導の下、歌謡教室が開かれ、昔懐かしい歌謡曲が披露されました。
高齢化がわが国にとっても避けて通れない問題であって、国会でも議論されています。そうした対策は必要なのですが、基本的には、皆さんが健康で過ごせることが一番重要であり、そのためには、このような会は、非常に重要だと考えています。
主催者の皆さんには、こうした活動を今後もどんどん盛り上げていただきたい、とご挨拶申し上げました。
また、会場では、多くの方々と直接お話をすることができました。たまたま怪我をしておりまして片腕が不自由で、皆さまにご心配をおかけしてしまいましたが、直接、皆さまとお話できる機会の少ない私にとっては、皆様のお声を聞くことのできるこういう機会を大切にして行きたいと考えております。
平成24年度 第38回身体障害者 山の集い・第34回身体障害者 銀輪の集い
砂沼広域公園の観桜苑にて開催された「山の集い」「銀輪の集い」は、身体障害者の社会参加促進を図るために、障害者(肢体不自由者)が自然の中で機能回復訓練を行うことを通じて、障害者相互および地域社会の友愛の輪を広めてゆくことを目的として、社団法人茨城県身体障害者福祉協議会が主催して開催されました。
茨城県内の障害者の現状は、二年前の集計で見ると、身体障害者88,485人、知的障害者18,044人、精神障害者10,409人が身体障害者手帳を持っていて、年々、増加しています。
当然、いろいろな課題があります。県は、「新いばらき障害者プラン」を策定して課題に対応しています。
その基本理念に、「ノーマライゼーションと完全参加」を掲げています。障害者が一般社会の中で普通の生活を送ることができ、あらゆる分野に参加する機会が確保されるように、ということです。この理念の下に県民すべてが相互に人格と個性を尊重しあいながら共に生きる社会の実現を目指しているのです。具体的な施策体系も整備されていて、今回の集いもそれらの施策に沿った活動になっております。
私は、参加者とその関係者への激励の言葉でご挨拶とさせていただきました。その後、参加者全員で準備体操をして、砂沼湖畔や観桜苑内での機能回復訓練に出発してゆきました。
ともすれば忘れがちなこうした方々への気持ちを思い出させていただいた一日でした。
下妻市表彰式(千代川公民館)
下妻市の発展に功績のあった各方面の方々を、市が表彰する式典にお招きを受けてお祝いをのべさせていただきました。
前下妻市長の小倉氏や各分野の方々の功績をたたえる表彰式を見ていて、皆様方のご協力があって、下妻市が発展しているのだと、つくづく感じました。
また、地元からロンドンオリンピックに出場した黒須成美さんも、スポーツ功労者として今回、表彰されました。結果を問わず、地元出身者として市民を励ましてもらいました。次回オリンピックでも活躍できるように、また応援して行きたいと思います。
最後に、功績表彰された方々には、まだまだ頑張っていただき、これからも下妻市の発展にご協力をお願いし、私も皆さまと一緒に地元の発展に寄与したい、とお話して祝辞とさせていただきました。